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< 029:「目覚まし時計」

自分のあるべき姿も場所も
いつかはなくなるだろうけど
それほど怯えることもなくて
毎日生きてるね

目の前が真っ暗だとか
壁のない空間とか
イメージは広がるけど
どれもはずれてるんだろうね

真っ赤に彩られて
その間にもきっと気持ちだけは
平然を保ってる
まだ誰かを好きでいるなら
向こうでも好きでいられる?

きっとどうにかすれば
別の形で戻ってこられる
誰にも気付かれないし
気付かせようともしないだけで

確かに体には寿命があるよ
いろんな機械と私達は
実はほとんど変わらなかったり

私達には幸い
便利なプログラムがあるからね
向こうでもそれはきっと
使えるんじゃないかと思う

それで大切な存在が
何かしらの異変を感じて
そして少しはこちらのことを
気にするきっかけにでもなれば
心残りなんてなさそうだね

未だに覚えている
新しい電池につけかえても
狂いまくって役に立たなかった
普段から見てるものだからと
あの人なりに懸命に考えたんだろう

あれから結構な年月が経ったけど
もう狂いだすことはない
安心して向こうで
過ごしてたらいいなと思う
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No.118 | 2011.03.31 Thu. 21:00:00 | Edit this archive | Category - Shout | 0 Comment(s) | 0 Trackback(s)

< 028:「足場」

2mくらいの高さに
置かれている物だって
背伸びをして手を伸ばせば
なんとか届くようになった

届かない間は
すぐに取ってくれそうな
優しそうな人を探して
走り回っていたっけ

やっと見つけた人が
怖そうなおじさんだったり
背の低いおばあさんだったり

何にも足場にできるものが
見当たらないことを知ってる
すぐには背は伸びないけれど
甘えるだけの私は恥ずかしい

ようやく話を聞いてくれた
優しい人の中には
私を肩車する人もいたりで
でもその時私はさらに
甘えることを覚える

あと20cm
あと10cm
それでも届かない
どうしても触れられない時

手を貸してくれる人は
もうほとんど皆無で
とても悲しい思いをした

相変わらずここには
足場なんて見当たらない
代わりにできるものさえも

人の手を借りるのは
確かに恥ずかしい
今まではずっと
許してもらえると思ってた
実際には許してもらってた

自分の力ではどうしても
無理なことがあるのは
誰だって当たり前

確かに届かないのに
足場も見つからないのに
ただ年を取ったというだけで
どうして恥ずかしい思いを
しなければいけない
No.116 | 2011.03.29 Tue. 20:00:00 | Edit this archive | Category - Shout | 0 Comment(s) | 0 Trackback(s)

< 027:「先導者」

どちらかひとつの道しか
選べないのは分かっているのに
どちらか片方を選んだら
急にもう片方が恋しくなって

それが「Y」字の分かれ道なら
少しはその道を眺められる
「↑」字の時は
後ろの人に一度振り返って
「T」字の時は
その道を行く人とはさよなら

それでもそれらは
いろいろなものが作りだすもの
きれいなプランなんていらない
作ることが決まれば
いつの間にかすぐにできる

どんな形をしていても
確かな分かれ道になり
そこに辿りつくまでは
しっかりと一本道で

しばらく左に行き続けたり
毎回方向を変えてみたり
ふたつにひとつの確率でも
百回くらい繰り返せば
後ろに人がいるなんて思えない

それでもこの子はついてくる
もしかして迷子になったの
私はお母さんでもないし
お姉さんでもないのに

話を聞いてみたら
自分には帰る場所がないから
毎回立ち止まって行き先を考える
私に興味を持ったからと

ちょっとだけ
嘲笑われた気がした
もっと気軽に決めるものなのかと
今さら後悔するつもりだった

ひどく落ち込んだ私を
彼女は尊敬の対象だと言って
にっこりと笑いかけてくれた
それに答えようとしたら
すぐさま次の分かれ道まで走って
左の方を選んでいった

今までついてきていた彼女が
もしかしたら初めて
自分から道を選んだ瞬間
見届けてあげたいけど
私が彼女にならないように
右を選ぶしかなかった

その交差点はT字だから
振り返ることもしない
どこか成長した彼女の顔を
もう一度見てみたい
No.115 | 2011.03.28 Mon. 20:00:00 | Edit this archive | Category - Shout | 0 Comment(s) | 0 Trackback(s)

< 026:「三色少女」

今の私には
何も声をかけないで
どれだけクリアな声で
ピュアな言葉を言われても
今の私には効かないわ

物心がついた時に
そんな事実を聞かされた
幼い頃に言われた言葉でも
どうにか思い出せそう
そのための手助けは
普段の生活でしてくれるから

苦しいながらも
今まで頑張って生きてきた
…なんて言えたら
ほろりと涙を流しながらでも
少し笑って言うことができたら

そんなひとつの希望は
まさに私にとっては幻想なの
今でも私は苦しい中を
生きてるんだよ
助かる方法さえ知らずに

お慰めやお気遣いの言葉
どうもありがとうございます
でもせめてその気持ちだけで
口には表さないでください
それらは私にとっては
ただの毒にしかなりません

泣いて考えた結果は
ふたりの自分を作ること
傷つけられることには
もう耐性ができてる
私が誰かを傷つけてはならない

今の私なら
何かの記録にでも残せそうよ
みんなと違って私は
素晴らしいじゃない
何もかもが傑作と言っても
過言ではないかもしれないでしょ

心配することはない
もう一人の私は
前向きに生きてる人間だ
その時は純粋に
全ての言葉を受け止められる

どうかもう一人の私を
浸食したりしないように
そうなったら私はもう
自我を保てなくなる

いずれ侵食されるなら
その時には目をつぶっていたい
永遠の夜であってほしい
No.113 | 2011.03.26 Sat. 20:00:00 | Edit this archive | Category - Shout | 0 Comment(s) | 0 Trackback(s)

< 025:「時間と道と」

のんきに待っていても
出迎えてくれるよ
急いで行こうとしたら
ただ疲れるだけ

怖いことだとしても
楽しいことだとしても
決してそのスピードは
変わることはないから

今もずっと私の歴史は
刻まれ続けている
ちょっと誰かが気になったり
泣いても泣き足りないほど
つらかった時の自分自身も

それらは少しずつ
私の人生をいろんな方向に
かすかながらも曲げてきた

ひたすらな一直線の人生は
つらくはないかもしれないけど
きっと面白くもない
だから曲がってしまっても
文句は言わない

普段意識しないだけで
球体の上に私もみんなもいる
いずれこの曲がった道を進めば
誰かとぶつかる

ぶつかりそうになった時に
気をつけてよけてくれる人
明らかにぶつかろうとする人
人の道も心も様々なんだ

人が十人いれば
きっと十の道がある
どこかでは合流することも
あるのだろうか
逆に分岐して分かれることも
あるのかもしれない

私が欲しいのは
私と並行して走ってくれる人
いろんな道があるのなら
ちょっと道が並んでも
おかしくはないはず

合流はしたくない
分岐が怖いから
No.112 | 2011.03.25 Fri. 20:00:00 | Edit this archive | Category - Shout | 0 Comment(s) | 0 Trackback(s)

< 024:「深夜」

時計の針がてっぺんで
仲良く重なり合って
不思議な時間が始まる

外を眺めてみても
光は点々としていて
夜らしい風景も
どんどん感じられなくなる

本当はこの時間は
寝ていないといけないけど
どうしても眠れないから
暗く染まった家の中を
忍び足で探検するの

音を立てれば
親が起きてくるし
一階まで下りてしまうと
おばあちゃんに気付かれる
階段の上り下りは
二階と三階の階段で練習する

ドアを開けるときだって
いつものようにはいかない
トイレをしたい時でも
そっとノブを回さなきゃ

どういうわけか
こんな真っ暗の世界は
時間が過ぎるのが早くて
普段以上に時計を意識しなきゃ

「早く寝ないといけない」
理解しているつもりだけど
それは本当に「つもり」で
何か光を発するものがあれば
私の心を軽くとらえる

でも一番大事なのは
何時に起きるかということ
目覚ましを設定したら
七時には起きなきゃいけない
設定しないときっと
お昼までは起きられない

そんな恐怖もあるから
結局体が落ち着かなくて
確実に私はどんどん
「悪い子」になっていく
恥ずかしいよね
No.111 | 2011.03.24 Thu. 20:00:00 | Edit this archive | Category - Shout | 0 Comment(s) | 0 Trackback(s)

< 023:「卒業」

盛大な拍手と
厳粛なムードに囲まれた
その式はもう終わった
それでも私は今の現状を
受け止めることができない

ここで何を学んだか
どんな思い出ができたか
改めて思いだそうとしても
できるはずもなく

あの式の時に
隣のクラスの左端に
座っていたあの人は泣いてた
泣くほど大きなものなんて
手に入れることさえ難しいのに

私はというと
ずっと悩みを抱えてた
担任の先生でも
ご立派な教授でも解けない
難しい悩み

いろんなところについた傷や
ほんの一瞬の快楽のために
赤く染められた手首とかは
その悩みと戦った
証拠になりえるだろうか

年齢を重ねるにつれて
難しいことを覚えていくのが
本来の学習だと
ずっと私は思っていたけど
そうでもないみたい

それでも今の私は
やけにすっきりしている
涙は恥ずかしいから流さないけど
どこか嬉しい気持ちも感じられる

その悩みは
本当に打ち砕けただろうか
それに即答できる自信は
まだないけれど

自分から傷つければ
傷つくのは私自身なのに
今の私はどうして
そんなことに気付かなかったの

きっとそれは
悩みという名前をつけて
逃げていたから

これからはもう逃げない
No.110 | 2011.03.23 Wed. 20:00:00 | Edit this archive | Category - Shout | 0 Comment(s) | 0 Trackback(s)

< 022:「Mother」

生まれてからずっと
私を確かに縛っていたもの
当時の私はそれに対して
一体どんな感情を
抱いていただろう

きっと答えなんて
思い出せないどころか
用意さえしてなかったかも
少なくとも邪魔な存在では
なかったんだ

それが今はどうだろう
ランドセルを背負って
それなりの勉強をこなし
ようやく正カバンを背負って
少しは大人になったところ

特に特別なことなんて
した覚えもないけど
勝手にそうなるように
仕組まれているのなら

何か特別な心とか
制御するものでもないと
きっと今までのようには
いられないんだろうね

誰に怒られるのが
一番怖いと聞かれたら
今までは間違いなく
あなただと言っただろう

今一番怖いのは
私の日常を彩ってくれる
仲間と言ったところかな
あるいはそれらを従える
あのノッポの人かしら

仮に今あなたが私を
怒りつけたとして
そこから生まれる感情は
謝罪や後悔ではなく
言葉では表しにくい
ちょっと暗いもの
No.108 | 2011.03.21 Mon. 20:00:00 | Edit this archive | Category - Shout | 0 Comment(s) | 0 Trackback(s)

< 021:「上から目線」

どうしてそんなところに
さっきからつっ立ってるの
上からの目線だとどうしても
気にしてしまうじゃない

髪に何かついてる?
このカバンがおかしい?
どうせ理由なんて
明かしてくれないけど

お世辞にも見とれるような
容姿ではないよ
どこにでもある服を着て
歩いているだけだから

しかも男の子だ
ファッションのお手本や
服決めの参考にもならない
そもそもそんなこと
外ではしてほしくないけど

ちょっと見回してみれば
高層マンションと住宅が
私を囲んでいる
それなのに道行く人は
私以外にはいなかった

ねえ教えてほしい
私を見下ろす理由を
嫌なところがあるなら
私なりに直すから

そう思って彼に
少しずつ近づいてみたら
急にビル風が私を襲って

目を開けてみたら
いつの間にか彼は
その場所にはいなかった
見下ろすものはなくなった

高いといっても
私の身長くらいの高さ
少なくとも飛び降りる音や
走る音が聞こえるはずなのに
私の耳には入らなかった

誰にも話すことのない
いや話すことができない
私だけの秘密
No.107 | 2011.03.20 Sun. 20:00:00 | Edit this archive | Category - Shout | 0 Comment(s) | 0 Trackback(s)

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