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< 027:「先導者」

どちらかひとつの道しか
選べないのは分かっているのに
どちらか片方を選んだら
急にもう片方が恋しくなって

それが「Y」字の分かれ道なら
少しはその道を眺められる
「↑」字の時は
後ろの人に一度振り返って
「T」字の時は
その道を行く人とはさよなら

それでもそれらは
いろいろなものが作りだすもの
きれいなプランなんていらない
作ることが決まれば
いつの間にかすぐにできる

どんな形をしていても
確かな分かれ道になり
そこに辿りつくまでは
しっかりと一本道で

しばらく左に行き続けたり
毎回方向を変えてみたり
ふたつにひとつの確率でも
百回くらい繰り返せば
後ろに人がいるなんて思えない

それでもこの子はついてくる
もしかして迷子になったの
私はお母さんでもないし
お姉さんでもないのに

話を聞いてみたら
自分には帰る場所がないから
毎回立ち止まって行き先を考える
私に興味を持ったからと

ちょっとだけ
嘲笑われた気がした
もっと気軽に決めるものなのかと
今さら後悔するつもりだった

ひどく落ち込んだ私を
彼女は尊敬の対象だと言って
にっこりと笑いかけてくれた
それに答えようとしたら
すぐさま次の分かれ道まで走って
左の方を選んでいった

今までついてきていた彼女が
もしかしたら初めて
自分から道を選んだ瞬間
見届けてあげたいけど
私が彼女にならないように
右を選ぶしかなかった

その交差点はT字だから
振り返ることもしない
どこか成長した彼女の顔を
もう一度見てみたい
No.115 | 2011.03.28 Mon. 20:00:00 | Edit this archive | Category - Shout | 0 Comment(s) | 0 Trackback(s)
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