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< 003:「十二年前」

今年でもう
十三回忌を迎えるね
さすがに今は
どういうことか分かったよ
うっすらと残っている記憶の疑問点が
ほとんど解決できたと思う

何も知らなかったから
ただ手を合わせてた
あなたの最後の姿が印象に残りすぎて
理科室のガイコツをみんなは怖がるのに
私は怖がらなかった

着たくもなかった
真っ黒の服を着せられて
同じくらいの年の子もいなくて
それなのに遊ぶのもだめで
当時の私にとって
あれほど『つまらない』日は
なかったと思う

私が生まれた時から
あなたはもう病身で
「孫に弱々しい姿を残したくない」って
強がってたって聞いた
だから私はあなたの顔を覚えていないし
あなたは生まれたての私しか
きっと知らないんだろう

父も母も教えてくれなかった
実質会ったことがない人の告別式で
しかもそれが自分の祖父だと分かれば
大きなショックを受けるだろうと
ふたりが判断したからだろう

あなたは悪くないけれど
それでも会ってみたかった
ショックを受けたとしても
泣き崩れてみたかった

今の私は恥ずかしくて
人前で泣くことだって
ぐっとこらえようとする
そんな私を友達は
強がりすぎだってはやし立ててる

でも今は
友達も親もいないし
他の人も見えない
きれいな空から射してる光は
確実に私だけを照らしてる

十二年も遅くてごめんなさい
こんな時だからこそ
当時の私に頑張って
なりきって泣いてみせるから
No.84 | 2011.03.02 Wed. 20:30:00 | Edit this archive | Category - Shout | 0 Comment(s) | 0 Trackback(s)
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