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< 006:「ずるやすみ」

まだ九時だけど
家に帰りついてみた
当然のように鍵を開けて
ドアをくぐった

「ただいま」って言っても
声は返ってこないし
歌なんか歌ってみても
怒られもしないし

父も母も仕事に行った
夕方まで帰ってこないのは
小学生の頃からだから覚えてる

みんなどんな気分で
今からの授業に臨むでしょ
私は彼らのことなんか気にせず
一人離れた場所でここにいる

精神が不安定なわけじゃないけど
一度だけやってみたかった
いずれ皆勤は逃してるから
数字がひとつ増えただけで
大したリスクも負わない

楽しくも面白くもない
よくそんな平然としていられるね
『真面目な自分を演出している』
そんな人だらけじゃないの

平日に遊べるなんて
こんなに楽しい日はないね
夏休みでもない平日だから
なおさらという感じ

ひとりで食べるお昼も
いつものお弁当だけどどこか
違う味に感じられたりとか

それで
過ごしてみて気付いたんだ
お昼から夕方までの時間が
すごくむなしいんだなと

授業中じゃないから
眠くならないのはいいけど
得られるものが時間を経るごとに
どんどん少なくなるように感じて

でも出かけることもできない
私服で帰るなんてことは無理だし
制服だとどこへも行けないし

もう少しで母が帰る
どこへも行かぬまま制服を脱いで
いかにも帰って来たような格好をして
そこで気付いたよ

『真面目な自分を演出している』
それはクラスの誰でもなくて
この私じゃないの
No.87 | 2011.03.04 Fri. 20:00:00 | Edit this archive | Category - Shout | 0 Comment(s) | 0 Trackback(s)
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